藤圭子=山口百恵の怪
血を見て人を見ず
第1刷・第198刷の「A型人間の自己管理」の章(p264)で、人気女性歌手の一覧表を示した後に、特定のA型の歌手を解説する。
1刷(1971)では「藤圭子」を解説したが、198刷(1982)では「山口百恵」を解説する。
ここで1刷と198刷を一文ずつ比較する。
その内容たるや・・・
1刷・198刷 p265
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| 第1刷 : A型の典型として藤圭子を解説 | |
| 第198刷 : A型の典型として山口百恵を解説 | |
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| 1. | O型が多いということでかえって、大衆は欲求不満を起こし、AO型の藤圭子やピンキーが爆発的な人気を集めたりする。 | |
| O型が多いことでかえって、大衆は別の魅力を求め、AO型の山口百恵、松坂慶子が爆発的な人気を集めたりする。 | |
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| 2. | 中でもこの一年、もっとも人気を集めたのは藤圭子である。 | |
| 中でもこの十年、もっとも人気を集めたのは山口百恵である。 | |
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| 3. | 彼女はほとんど技巧を弄さず、その気質型のままにブラウン管に登場しているので、私はよく、人の気質型を見分けるときのテスターに使わせてもらっている。 | |
| 彼女はほとんど技巧を弄さず、その気質そのままにブラウン管に登場しているので、私はよく、人の気質を見分けるときのテスターに使わせてもらっている。 | |
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| 4. | すなわち、若い男性ファンで、O型のほとんどは彼女を好み、AO型の大半は、彼女を嫌うのである。 | |
| すなわち、若い男性ファンで、O型のほとんどは彼女を好み、AO型の大半は、それほどでもない。 | |
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| 5. | 藤圭子の人気は、その"演歌調"の歌詞とはうらはらの、O型歌手にはない"誠実ムード"なのだ。 | |
| 山口百恵の人気は、ツッパリ調の歌を唱いながらも、ひたむきな"誠実ムード"と清潔感が漂うことだった。 | |
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| 6. | もう一つ、彼女が稼ぎまくったのも、その責任感から来る"けんめいさ"である。 | |
| もう一つ、彼女が稼ぎまくったのも、その責任感から来る"けんめいさ"である。 | |
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| 7. | どんなハード・スケジュールにも、体の苦痛にも耐え、観客とプロダクションに対する責任感一つで、密度の濃い仕事をやりとげてきたのである。 | |
| どんなハード・スケジュールにも、体の苦痛にも耐え、観客とプロダクションに対する責任感一つで、密度の濃い仕事をやりとげてきたのである。 | |
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| 8. | その藤圭子が結婚し、そのゴシップを読んで人々はまた意外に思った。 | |
| その山口百恵が結婚し、芸能界から引退した鮮やかさは記憶に新しい。 | |
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| 9. | およそ人気タレントのイメージとかけはなれ、細かな家庭的な心づかいに満ちた女性なのである。 | |
| およそ人気タレントのイメージとかけはなれ、細かな家庭的な心づかいに満ちた女性なのである。 | |
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| 10. | 洗濯も台所もこまめにやる。 | |
| 洗濯も台所もこまめにやる。 | |
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| 11. | 夫になる男性のとれかかったボタンをそっとつけてやる。 | |
| 夫になる男性のとれかかったボタンをそっとつけてやる。 | |
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| 12. | 彼女には悪いが、それが知的な自覚に基づくものとは思われない。 | |
| 彼女には悪いが、それが知的な自覚に基づくものとは思われない。 | |
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| 13. | 気質型そのままであろう。 | |
| 気質型そのままであろう。 | |
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・・・いやはや、何ですかね、これは?
ここのどこに人間が居ると?
2大スターの経歴と、能見親子の動向を時系列で確認する。
| 藤圭子:長女は歌手の宇多田ヒカル |
| 1969 | デビュー |
| 1970 | オリコン1位2回 10週連続1位のヒット 日本レコード大賞受賞 NHK紅白歌合戦初出場 |
| 1971 | 結婚 |
| 1971 | 9/15 血液型でわかる相性 第1刷 能見正比古 |
| 1972 | 離婚 |
| 山口百恵:1970年代を代表する大スター(歌手・女優) |
| 1973 | デビュー |
| 1980 | 10/15 引退 |
| 1980 | 11/19 結婚 |
| 1981 | 10/30 死去 能見正比古 |
| 1982 | 10/20 血液型でわかる相性 第198刷 能見俊賢 |
第198刷は能見正比古没後の出版であるので、能見俊賢の手が入っているのは間違いない。
5行目が過去形で書かれており、文章の流れに引掛りがある点に息子の知性が光る。
息子は1982年に本書を改訂したので、1980年に引退した山口百恵を無意識に過去形で表現したのである。
山口百恵の引退と結婚の時系列が逆(8行目)であり、テスターと指名しながら本人の経歴を調べずに書いているのが、いかにも血液型人間学らしい。
滑稽なのは、親父の「欲求不満」(1行目)を息子が「別の魅力」に、4行目の「彼女を嫌う」を「それほどでもない」に書き換えている点だ。
他にも親父は強い調子で書いており、「AB型同志は相性が合わない」(p168,169)としたのを、息子は当たり障りがない表現に書き換えている。
第1刷の出版と同年の1971年に結婚した藤圭子は、翌年1972年に離婚している。
能見正比古としては、非常にマズイ事態に陥った事と思われる。
いかにも私生活を知るかのような作文で、自説に都合の良い典型例を使用したつもりだったからだ。
そこで息子は70年代の大スター:山口百恵に入れ替えたが、第198刷の安易な作りが良く確認できる。
この作り方なら固有名詞の入れ替えだけで永遠に改定できる。
いかにも山口百恵の私生活を知るかのような記述だが、いったい何を知っているのか?
知らないなら嘘になるが?嘘になるよな?嘘に!
藤圭子と山口百恵は私生活において、一字一句違わぬ同一行動をするのを見てきたのか?
見てないなら嘘になるが?嘘になるよな?嘘に!
人の性格は、千人いれば千通り。四分類できるなど、少なくとも私は一度も言及したことはありません。
2005年2月10日 週刊文春 「『血液型占い』どこまで根拠があるの?」 p48 能見俊賢
言及はしてないが、実行はしている。
人名の入れ替えだけの見事な四分類である。
人間を四つの枠に無理やり分類する典型例であり、山口百恵=藤圭子という事になる。
それぞれの道に努力された、お二人とってもファンにとっても、大変に失礼な血液型記号での「決めつけ」による強制分類である。
人の性格は、千人いれば四通り。千分類できるなど、少なくとも私は一度も配慮したことはありません。
この文章なら100%納得できる。
ここでやっている事は実際に全くこの通りだからだ。
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人間の気質がロボットのような規格品ならJISマークでも取得しろ!
「木を見て森を見ず」ならぬ「血を見て人を見ず」だ。 |
■ 暫定非営利活動邦人 血液型偏見差別研究センター ■